Mubz Snap

7/15に製品を手にしてから、もうそろそろ 1ヶ月ほどの期間が経過しようとしています。Sigma DP2 Merrill。
正直、滑り出しの2週間くらい、スタイル的なところでちょっとつかみ切れていなかったところも大いにあったのですが、ようやく手に馴染んできました。

滑り出し何にもたついたかというと、DP2M に対して闇雲に心理的障壁を上げすぎてしまって、それによってギクシャクした関係になってしまったということろ。
その切欠になったのは、強烈な個性であるところの異常なまでの解像力。そのどこまでも解像するスペックに意識が行きすぎてしまって堅くなってました。カメラ設定はストイック、構えはガチガチ、現像でナイーブ。これでは撮影することすらも楽しくなくなってしまうということで危機を感じとったので、一度心理的にブレイクしてみて、次の 4 つの点を中心にスタンスしなおしてみました。そうしたのが功を奏して結構楽しくなってきましたよ。なんというか。昔の写るんです的な、撮れても撮れて無くても、潰れても飛んでも、レンズに指かかってても恨みっこ無しよというような軽快で愉快なキモチです。

今ひとつ撮りたい画が撮れていない感を抱いている人は、是非。

まず一つには解像力のことはもう意識から消すこと。そして構えを固くしないこと。解像を意識して妙にガチガチに構えてもだいたいからして画には良い影響はありませんし、それにむしろシャッターチャンスを失います、心理的に気後れするし、時間的にも構えが間に合わなくなる。どうしても、DP2M の解像力を最大限活かすということを目指すのであれば、そこは素直に三脚を使いましょう。

二つ目に、色合い。これもですねどうしても初代の DP2 の発色が忘れられず、あの感触の再現を望んでしまう想いにかられてしまうところがある人も多いとおもいますが、捉え方によっちゃ縛られてるともいえそうです。初代 DP2 はあれはあれで未だに素晴らしい発色ですがその想い、期待を DP2M にのせ替えるのはやめておきましょう。確かに DP2 と DP2M は兄弟関係にある製品ではありますが、とはいってもまるきし別のカメラだ割り切りましょう。この割り切りを持って向き合う方が向き合いとしてはより自然です。むしろ折角のニューカマーですから素直に DP2M 独自のレンズとセンサーとエンジンの力量に頼り切ってしまいましょう。ひとたび旧機種との比較をやめて DP2M が出す色をそのまま好きになってしまうことができたなら SPP での現像段階でも殆ど調整を施さず済むようになります。

さらに三つ目に、測光について。個人的に従来はスポットで合わせてAEで固定という手続きをとっていましたが、DP2M ではマルチ測光の設定を選択してみました。やってはじめて気づくことですが結構悪くない結果を呼び込んだりもするんです、これが。特にビューファインダー無し背面液晶表示の確認のみで撮ってるので、どっちにしたってシビアーな調整は困難です。マルチで気軽にやるのもなかなか悪くないものです。

最期にもうひとつ追加で、ISO設定。ここも、旧機種では徹底してISO100を唯一の選択肢に据えていましたが、DP2M では 2段階ほど緩めてみました。旧機種からのあらましもあって ISO100 固定カメラと決めてかかっていましたが、色々試してみたところ個人的には ISO400 までなら十分許容範囲の画が出てきます。以降、ISO 設定を柔軟に 400 まで上げて撮影に挑むようにしています。

というわけで。
あまりにハイスペックかつ撮影者と環境への要求水準の高いカメラ DP2M ではありますが、だからといってこれに相対して捕らわれることなく、使われず使ってやるスタンスへと転向してみると結構開けるものがあったりしますと言う話でした。そうすることで、存外、スナップカメラとしての活路が開けてしまったので、そっち方面の人は是非。もうノーファインダーでパシャパシャ行っちゃう世界であります。
冒頭でも書きましたが、今ひとつ撮りたい画が撮れていない感を抱いている人は、是非。


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