GW で時間がたいそうあるので、単焦点コンパクトデジタルカメラを今後どんな風に渡ってゆこうかとか考えてる。今現在見えてる製品群の状況からすると、先 2 年ほどの渡り方はこんな感じとおもう。

  • Sigma DP1x or GRD4(今)
  • Sigma DP2Merrill(今秋)
  • Sigma DP1Merrill(来年)

ミラーレスの流行なんかも受けつつ、もちろん魅力的な新ブランドでも誕生したら計画は変わるのは前提なんだけど、先ざきこんな感じになりそう。一体全体幾らかけるんだよという所だけが心配ですけども。
さてここ最近頓におもうんです。コンデジは可能な限り最新の単焦点が必携なんです。なぜって暮らしのパートナーだから。おまけ程度の iPhone 搭載カメラなんてんじゃまるきり用を達していない。instagram で効果フィルタを通して何とか色々とごまかしは効くんだけど、欲しいのはそれじゃない。そりゃ、薄くて小さい iPhone はカメラ機じゃないんだから、望むのは酷というもの。

古くから、どれくらいかは知らないけど古くから、道具に金を惜しんではいけないと言われてるようなことを耳にします。人類史上最初にコレを言った人は、またなんとも意味深げに厳かぶって上手いことをいうもんだとか感心するのだけど、平たく言い直すと要するに、欲しいものは欲しいんじゃいっ!って意味と一緒でしょ。

で、現代。ボクにとってだって、既にカメラは業務の一部っていうところもあるのです。まずもって一眼レフが最優先ではあるけどその次にコンパクト・デジタルカメラはその携帯性能からして、なくてはならない道具。古の先人に習って言うと業務の道具に金を惜しんではいけない。

さてと。ひととおり自己弁護を終えたところで、本題。今ボクの手元にあるコンデジはというと、二世代型落ちした GRD II と同じく2世代型落ちした SIGMA 初代コンデジの DP2。どちらも優れたデジタルカメラだったんだけど、今となってはさすがに隔世の感をぬぐえず、鞄に入れて持ち歩くことはなくなってしまった。いや、本当に大好きなカメラなのだけど、それでも、ねえ。

前者 GRDII の方は、流石に二世代前(ざっくり言って4年前)の機体なので、画質的にもうちょっとアレだな、と。後者 DP2 は、撮れる画質は今でもそこいらのカメラよりは美しいものの、撮影行為そのものに大いなる手間がかかる難物、というと障りもあるので言い換えると、骨のある個性の持ち主。少なくとも気軽にスナップという代物では無く、大袈裟に言えば 1 ショット 1 分間くらいは最低でも割けよコラ、というワイルドな一物。

そんなわけで、コンデジを持ち出さず、使わずとなってからざっくり 1 年程が経過してて。その間に何をしてたかというと、5DMarkIIという、ボクみたいなもんには勿体ない中上級のデジタル一眼レフをぶん回してた。当然のことながら、この機械の能力はすばらしく、気にくわない写真が撮れたのなら、それは撮る側のボクにある欠陥が明らかになることに他ならない。プレッシャー…。で、この上等なカメラの唯一の欠点は、大きくそして重いこと。普段使いとはいいがたく、スナップ向きとも言いがたい。5Dにつけてる大口径50mmレンズを向けられる側としてもたまったものではないとおもう。重さなんかは、本来なら気合いで乗り越えなくちゃいけないところなんだけど、そう理想通りに行動できず。じゃあ比較的軽量の EOSKISS であったなら、沢山持ちあるき沢山写真を撮ったかというとそれもそうじゃないだろうと思うのでなにも 5DMarkII のせいばかりじゃ無いのだけど。総合した結果として、日々の撮影枚数はもの凄く少なくなってしまった。Flickr に写真が増えない。
とにかく、とやかく理由を述べ立てても仕方が無い。写真は撮らなくちゃいけない。フォトジェニックもジャーナリスティックもなんとはなしに撮りたい気分も何時どこで遭遇するかは測れない。持っていてしかるべし、コンデジ。単焦点コンデジ。

そうときまったら、あとは金の工面だけだ。だけとはいえ、金の問題は重い。そもそもの制度不備か先人等の悪行のせいで、ボクたちの老後は人としては生きて行かれない設定。そりゃそうなんだけどそんなことを理由に今を否定してみても始まらないのが人生だから、金なんかはなんとか工面したいとおもう。
で、新車買い宜しく、最新機種購入と旧機種の下取りとで資金をグリグリ回してゆくのも一つの手立てなんだろうけど、今のところそういうタイプでは無く、むしろ旧機種への愛着から無意味と解っていても手放せず結果納戸の体積残量が狭まるばかりという、そういうタイプなので、発売から一年ほど経ち販売価格が熟れた機種を狙うことになる。とすると、自ずと DP1x か GRD4 というところが熟れどきにあり、この両機を比較すると、新機種 Merrill の発売が間近に予定されている DP1x の値段の熟れ感は今ちょうどピークに達してると思う。DP1x の熟れ度合いからしたら、発売から約半年程しか経過していない GRD4 は熟れ度ではまだ全然及ばない。なので価格対バリュー比で測るなら DP1x でまず間違いない。が、それでもなお決断が鈍るのは、そもそも使いやすさの面で洗練されてた GRD の 4 でのさらなる機能的進化。手ぶれ補正までのってやがる。スナップにはもってこい。でも値段はそんなに均されていない。

結局、行く末の分水嶺に何があるかというと、シーンを問わない万能機が欲しいのか、写りへの納得感が欲しいかということ。言い換えるなら、枚数を稼ぐスタイルか、一球入魂スタイルか。でも、違う価値を2つ並べてさあどっちか選べなんていうのはそもそも設問に無理がある。そんなものは並べて選んじゃいけない。両方欲しい。2台持ちしてでも両方欲しい。
大人げないから、ここはいったん感動や驚きをあきらめて、あくまでも日用品、くれぐれも常備品としての万能機を選ぶのが戦略的には正しいカモなんて思ったりしはじめたり。それで思い立って最寄りのヨドバシカメラへ足を伸ばし、件の万能機 GRD4 実機を根掘り葉掘り弄り回してみた。

GRD4 は GRDII とほとんどコンパネもコンセプトも変更していないので弄り回すのはかなり容易。様々弄ったその感想は、スナップにはすごくいい。GRD4 の外観は旧来機からそのまま継承なんだけど、GRDII の頃とは見違えるような機能実行の確かさでした。4 から新搭載の手ぶれ補正もおそらくそれなりに機能しているように感じられ、構えが下手くそなボクですらまるでブレずに撮影できたのには恐れ入った。ISO も 800 くらいまでならほぼ実用といっていいしそれ以上のノイズ処理も熟れている。加えてシャッター一気押しのスナップ専用モードもあってこれはもはやスナップ機最強として間違いないな、と感嘆。撮れる画が自分好みの画かというとそうでもないというのは理解しているつもりだけど、けど、光量が十分ではない室内や夜道散歩での暗所撮影に十分耐えうるし、フォーカスは実用に耐える程に速い(0.2 秒を唄ってる)し、言うまでも無く起動も速いし、マクロ撮影も OK だし、なにより本体が小さい。あと RAW が DNG なのも Mac 環境には優しい。
それでもここに関してはちょっとつつまずくのねと思ったのが連写時のデータ保存待ち時間。RAW の連写はデータ格納が重く撮影後の保存に数秒は待たされる。でもそんなのもう SD 仕様の物理的上限とみて良いのですから、一向気にしない。いやはや、GRD は本当にすごいことになってしまったぞ。

かたやDP1x。これも外観もコンパネも旧DP1、DP2と殆ど変わりが無い。ので、旧製品に慣れている身には使いやすい。液晶の品質も、さほど進化してない。こちらは悪い意味で。ただしコンセプトが骨太のDPの液晶品質は優れて無くてもいい。構図のみ確認用液晶として割り切りを持てば良いのだし、撮れる画はすばらしいのだから液晶画面品質なんか二の次でいい。GRDシリーズがそうであるように、DPシリーズも次のMerrillで 4 代目に到達するわけで、3代目でもそれなりに機能性能では飛躍的な進歩を果たしてた。初代DPのあの使い手の不安を煽るのっそりしたレスポンスの面影は 3 代目にはない。そのフォーカス速度は速いとは言えないけど、先代よりはずっと良くなった。撮れる画は確認できなかったけど例の Foveon なら言うことは無い。まじめに進化した Foveon 機が次作 Merrill の発売を控えて 3 万円台まで値を下げてるんだから、買わないのは勿体ないと言っても言い過ぎじゃ無いとか思った。

夢想するだけして、結局、絞り込むと言うよりは、より一層どちらも面白いし、どちらも欲しいとなった。


シグマ デジタルカメラ DP2x