後正武さんの『意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)』を読みました。
意思決定のための「分析の技術」
別に「よみもの」って訳でもないんですが。やっぱり必要にかられて一通り目を通しておいたという感じです。


初版が1998年なのでちょっと古くない? という憂慮もありますが、意思決定に関する原則的な内容、さらに決定に至るプロセスの中でも「分析」部分にフォーカスしていることも手伝って、内容の陳腐化は免れていると思われます。なにせ、ボクが手にしているのは第17刷ですから。

それで、個人的には(経営)コンサルティング、コンサルタントというものについて、よく分からないんですね。コンサルティングというのが経営のリスクとは分離した立場に置かれているのでリスクを共有していない部分があるはずだよなぁ、等。まぁ、こと冷静さという点においては(成功と失敗の)リスクを共有しない方がより正しい判断に至る場合も大いにありそうなので、一概に間違ってもいないと言えそうですし。もちろんコンサルタント自身もしくはコンサルファーム自体の名声が問われるという側面では独自かつ相応の動機付けは認められるとも思えます。それにしたって、コンサルタント側のリスクは(クライアントの経営の失敗と比較するなら)大らかに受け止める事ができるわけでして…。微妙。

その辺りの問題はともかくとして。

事業、もしくは組織を経営してゆく上で意思決定は曖昧で漠としてるものです。「勘」や「経験値」や「センス」や「過去の実績」や「信頼」(あと、暗に「(予定調和的な)都合」)などヒトに紐づくヘンテコリンな基準に則って「判断と決定」がまかり通る不可思議デンジャラス・ゾーンだという部分に対して、ある明示的なプロセスと解を提示しようと努めるのは必要な事ですよね。

戦略の成功へ向けたプロセスの中で、とにかく「おざなり」(うっかりすると「なおざり」)になりがちな「考える道具」の明示と共有の意味でこういったものを仲間内でシェアできると、「なんとなく」や「いつのまにか」が駆逐できそうで良いカモ。

過去から将来において、下に上げるようなトピックスにブチあたって「意味判んないんスけど」となったら(まぁ、正直ボクがそうなったダケなんですけど…)、本書を手に取ってみると入り口くらいにはたどりつけますよ。多分。

  1. クリティカル・マス
  2. MECE
  3. マネジメント・インプリケーション
  4. コンジョイント・アナリシス
  5. インプリシット・ストラテジー
  6. キー・ファクター・フォー・サクセス
  7. ベスト・デモンストレイテッド・プラクティス
  8. フローアウト・アナリシス
  9. ロジック・ツリー
  10. イシュー・ツリー
  11. デシジョン・ツリー
  12. 4C
  13. 7S
  14. デルファイ法

ふー。とりあえず最初はめんどい。
けど、大勢で考えて、大勢で議論して、大勢で理解して、大勢で実施して、そして戦略を成功への道標とするために、こういう下敷き(フレーム)を用意しておくと後々楽かもしれません、ナド。